ミュウツーの逆襲

人気のアニメポケットモンスター。その映画の第1作目になります。
アニメ自体は子供向けなのですが、この作品のテーマはとても重いものとなっています。生き物がなぜ争うのか、コピーされた命の居場所はあるのか。本物の価値とは何か。そのようなことを考えさせられます。
また、この作品ではポケットモンスターとトレーナーの関係についても考えさせられます。
ポケットモンスターはトレーナーに従います。しかしそれは強要されているわけではない。
主人公のポケモンであるピカチュウは「好きで一緒にいる」と主張します。
しかしそれを聞いたミュウツーは「一緒にいること自体が間違いだ」と主張します。
ミュウツーは作り出されたポケモンです。幻のポケモンであるミュウの遺伝子から人工的に生み出された存在。
ミュウのコピーです。ミュウツーはどこへともわからない問いを投げかけています。
「自分はなぜここにいるのか」「なんのために生まれたのか」そしてその問いの明確な答えは、作中で出ることはありません。ストーリーとしての結論は、生きている、ここにいるのだから、生き続ける。この世界の何処かで。とそうなります。
そう、きっと彼らはこれから先もその問いを自身に投げかけ続け、そして生きていくのです。
本当にこちらも色々と考えさせられます。本物がいればコピーはいらないのだろうか?コピーが抗うのなら戦ってどちらが生きるべきを決めなければならないのだろうか?争わない道を選べないのだろうか?この映画を見ていると胸が締め付けられるようです。
この問いの答えは、そう簡単に出るものではありません。それこそ、ここに生きているうちは生きて生きて、じっくりと考えなくてはならないことなのでしょう。
他の人との関係や、在り方を考えながら、自分の生き方を考える。そんな大事な何かを教えてくれるような作品でした。
子供だけでなく、大人だからこそ見てほしい。そうとも思える作品です。