ゼロの使い魔

ヤマグチノボル原作のライトノベルをアニメ化した「ゼロの使い魔」は、個人的にはかなり好きな作品です。まさにこの作品からツンデレキャラクターが大ヒットしていったと言っても過言ではないくらいです。また、今のアニメやライトノベルを席巻している異世界もののファンタジーの元祖と言っても過言ではありません。そんないろいろなエッセンスが込められているこのアニメですが、最初から最後までは、全4期分あります。笑いあり、冒険あり、涙ありのかなり起伏の激しい作品です。

ですが、この作品の一番良い部分は、ヒロインでしょう。非常に面倒くさい内面をしているキャラクターですが、声優さんの演技、キャラクターのデザインなどなどから、今もなお語り継がれる名ヒロインとなりました。多分、アニメ化していなかったら、声優さんの声が付かなかったら、未だにこの手のキャラクターは世の中に受け入れられなかったんじゃなかろうか、と思う位に、アニメ化の影響は強かったと思います。それくらいに、アニメとして動いて、声を発したことで、非常な人気を手にしたのではないか、と思う作品です。

個人的にもこの作品を見てから多くのアニメを見るきっかけとなっていったので、思い出も思い入れも人並み以上にありますが、過度にキャラクターに感情移入をするわけでもなく、現実には無い物として傍観できるような内容だからこそ、かなり楽しめたのかな、と最近は思うようになりました。最近の同系統の作品だと、どうしてもキャラクターとアニメを見る視聴者との認識や意識を近づけようとし過ぎているんじゃないか、と思ってついつい敬遠してしまいがちなのですが、このアニメでは、まさにファンタジー、幻想の、妄想の世界の中で起きていることを第三者としてみることで、楽しめる構成になっているな、とつくづく思います。そのような流れを作った、という意味ではこのアニメから今放映されている深夜アニメが作られる源流となった作品でもあります。今の作品に飽きていると感じている人には、ぜひ見てもらいたい、もともとはこういう作品から今の作品は生まれていったんだ、ということを知ってもらいたいな、と思わせてくれるような作品です。