パシフィック・リム

ギルレモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」は今年にも地上波で放送されもしたSF怪獣映画です。怪獣と言えば日本の特撮、とも思えるのですが、その特撮やロボット物のエッセンスを組んで、新しい映画へと昇華させた作品となっています。二人乗りの二足歩行型ロボットと怪獣同士の戦い、日本で言えば、どうしても怪獣と戦うのはウルトラマンや同じ怪獣であったり、ロボットが戦うのはロボット同士、というような印象が強い中で、海外ではド派手に怪獣とロボットとの戦いを描いて見せました。この作品はキャラクターの描写がどうとか、物語性がどうとか、と言うことはもうどこかに放り出して、ド派手なロボットと怪獣との戦いをこの目に焼き付けるための作品だと私は思います。とにかくかっこよく、けれども怪獣たちの進化について行くことができなくて、どんどん倒れていく仲間のロボットたち、このような悲惨的な状況になってからの、主人公と仲間たちが新たな突破口を見つけていく、このような流れなどがもう、とにかくアメリカ的な感じがして、すごく好きです。そのような点では、日本でこれに似た映画が作られたとしても、同じようにはやらなかったんじゃないか、と思うような点です。

また、それ以外にもいろいろとお約束的な部分も多くあって、その部分もかなり楽しめました。例えば、主人公達よりも目立つような大活躍をしてしまう科学者キャラクターであったり、親子のキャラクターがいて、どちらかが死んでしまうと言ったような部分も、予告PVであったり、登場シーンを見た時にすぐにこれはお約束だ、と思うように作られていて、そこも期待を裏切らない感じがして個人的には非常に好きでした。

また、この作品の大きな見どころと言えば、吹き替えです。アニメ好きならば、絶対にこの吹き替えは楽しむことができる、と言ったようなロボット物に関係する声優さんをキャスティングすることによって、よりネタ的な部分でも楽しめるようになっています。かく言う自分も、そのような声優さんに関する部分であったり、ロボットや怪獣の作品のエッセンスを含んでいるような部分で、非常に楽しむことができました。一回見るだけでも、非常に気持ちのいい気分にさせてくれる、素晴らしい作品だと思います。